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ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~のMのレビュー・感想・評価

4.7
大好きな映画「タイヨウのうた」のハリウッドリメイク。ずっと待っていました。
でも正直なところ、YUIの魅力が最大限に引き出されたあの映画は大好きだったので、今回この映画を好きになれるのか不安でもありました。大好きな映画のリメイクを観るというのは、ちょっと勇気がいることなんだと思います。

ベラソーンにパトリックシュワルツェネッガーという美男美女すぎるイケイケな2人がこの作品の雰囲気を壊さずに演じることができるのか。それが一番の心配要素でした。
でもこの2人、これ以上ないくらいに最高だったんです。彼らは本当に一途でそれでいて少し不器用で、観ている全員が彼らを応援したくなる、そんな微笑ましい2人でした。ベラソーン、演技めっちゃ上手くないですか!?(普段の彼女と今作の彼女違いすぎる)

誰と一緒に居て、どう過ごすか。私たちはそれを選択することができます。そしてその選択肢は本当に沢山あります。私は、できる選択肢の中でどうすれば自分の人生を歩めるかをもう一度考え直そうと思いました。
どうすれば最高の人生になるか、私たちは自分で多少はわかっているはずです。でもそれが怖かったり、もしダメだったらどうしようとか不安になるから踏み出せない。
人生は結果が全てではない、私はそう思います。世の中にはいろんな制約があってたくさんのことに縛られるけれど、結果がどうであれ、その過程が自分の納得できるものであるかどうかが大切な気がするのです。

彼女はとても愛されていました。最高の父親に最高の親友、そして最高の恋人。でもそれは、彼女が彼らをとても愛していたからだと思います。彼女は、自分のことをよくわかっていました。その上で、自分ではなく、いつも誰かの幸せを願っていた。

この映画には、いい人しか出てこないんです。みんな優しくて、誰かを思って、自分より他人のことばかり。時に痛々しいその優しさは、この世界に
はまだ愛が溢れているのだということを信じさせてくれます。

病気の主人公が、憎むべき太陽に憧れていたのが印象的でした。一瞬でも当たってしまえば死ぬかもしれないのに、彼女はそんな太陽に憧れていた。そしてその彼女の気持ちが溢れ出すようなあのシーンでは、涙が止まりませんでした。彼女にとって、太陽、その光とは、母親との記憶であり、彼女の憧れだったんですね。

こんなに優しい映画は久しぶりに観たような気がします。恋も友情も音楽も、この父娘の親子愛も、どれも最高でした。この世界は愛に溢れ、輝いていました。