ケンジモンデン

ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~のケンジモンデンのレビュー・感想・評価

4.6
2006年にYUIが女優デビューして話題になった「タイヨウのうた」。
この度ハリウッドリメイクがされたということで、
観にいってみましたら。
爆泣き。


XP(色素系乾皮症)を患い、太陽の光を浴びれずに過ごすケイティ。
夜しか外を出歩けない彼女が、ある晩駅前でギター片手に歌っていると、
毎日のように窓から見つめていた少年チャーリーと出会ってしまう。
2人は惹かれあい距離を縮めていくが、
彼女は病気のことを打ち明けられずにいた。
そして2人に最高で最悪な夜がやってくる。


個人的には
リメイク版の本作の方が好き。笑

オリジナルはどうしてもYUIの初々しさが際立ってしまって、
かわいいのだけど個人的にはあまり入り込めず。
ただ、主題歌でこの映画のために書き下ろした「good-bye days」は
ほんとに名曲。ぴったり。
雨音薫はYUIじゃないとダメだったと思う。
まぁ最後はもはやYUIのPV感あったけど笑
(「黄泉がえり」の柴咲コウに近い笑)


そういった意図的な演出がない分(※筆者の想像です)、
リメイク版はストーリーがよりはっきりしてていい。


例えば、家族構成を「シングルファザー」にしたことで、
父親の娘に対する過干渉がより顕著になるし、
父娘の関係もとても自然。
2人の出会い方だったり、距離の縮め方だったり
ラストも現代に沿ったアレンジもしてあって面白い。


父親の部分、XP発症の部分など
総じてオリジナルより悲劇的に描かれている印象。
それゆえにええいああチャーリーにしっかりもらい泣き。
てかパトリック・シュワルツネッガー!
いい感じに彼女の王子様にぴったりでした。
あの上半身裸シーンは父親へのオマージュなのでしょうか。(違)
イケメンだし将来有望!今後に期待。要チェックや。


大筋は同じながら、
オリジナルは、儚く散った天使の歌声「雨音薫」を描いたのに対して
リメイク版は死と向き合い最後まで強く生きる一人の人間を描いている
そんな印象を持ちました。
好みは分かれると思うけど、どちらにもそれぞれの良さがあると思います。
オリジナルは邦画っぽいんだな。ミニシアター系だし。(いい意味で)


「チャーリーの歌」はそのまますぎると思うけど。笑
歌詞もとてもストレート。いい歌。


劇場で観て、オリジナルとぜひ見比べてみてください!
どちらも観たことない人はオリジナルからがおすすめ!