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ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~のmayuのレビュー・感想・評価

3.8
良かった!!

恋に不器用ながらもずっと窓際から見ていた彼と付き合って幸せな日々を送る主人公の様子と、娘を想うお父さんの心情まで丁寧に描いていて、ストーリーに筋が通っている印象。

日本版は鎌倉の雰囲気や空気感が最大の魅力であったと個人的に思うけどあれは舞台が鎌倉だからこそのもので、海外版に同じものを求めるものではない気がする。
こちらは年齢設定も少しだけ上で、車に乗ったりちょっとパリピっぽいパーティーに行ったりしているので雰囲気が違うし、主人公も(表向きだけとはいえ)強い女の子という感じで、アメリカらしいと思った。ハリウッドでリメイクするとなったら、こういう設定変更をしたのは正解だと思う。

中盤の転の部分も緊迫した感じがとても上手く表現されていて、そこで一気に引き込まれた。

何より良かったのが、お父さんの心情の変化を繊細に描いている点。
娘にどんなにせがまれても身体のことを思って外に出さず、娘のためにいつも側で尽くしてきたお父さんの気持ちを考えると、発症してしまったときはやりきれない思いでいっぱいだったと思う。
娘に恋人ができて、恋人と過ごす時間が長くなっていき、少しずつ自分の手から離れていく感覚。しかし娘が人生でいちばん幸せそうにしている様子を見て、それがお父さんの何よりの喜びだということが伝わってくる瞬間。
表情ひとつでいろんな気持ちが伝わってきた。
あまり馴染みのない病気の話でも筋が通って説得力を感じられるのは、お父さんにもしっかりスポットライトを当てて、かつケイティがお父さんととても仲が良いという設定であるからだと思う。

それにしてもパトリックシュワルツェネッガーめちゃくちゃ良いですね、お父さんに似てかっこいいしめっちゃ良い身体しててびっくり!!



以下ネタバレあり















どうしてもヨットに乗りたいとケイティが頼み込んで自ら太陽の光を浴びる最後の展開、
日本版のラストで、海辺で楽しそうに遊ぶ親子を見て思わず薫に防護服を脱がせてあげようとしたお父さんに薫が「死ぬまで生きると決めたから脱がない、生きて生きて生きまくる」と宣言した日本版とは逆の展開ですね。。
もし自分が頼まれる側だったらすすんで望みを叶えてあげられるだろうかと、ちょっと考えた…