FumiyaIwashina

ミッドナイト・サン ~タイヨウのうた~のFumiyaIwashinaのレビュー・感想・評価

3.9
美しい歌と優しい登場人物にじわっと感動させられる作品。
幼い頃に母を失ったケイティは父と二人暮らし。XPという病気を抱え、太陽の光を浴びると死んでしまうため、昼は外に出ることもできず、窓から外を眺めるだけ。
ある日、夜の駅で唄っていると、幼い頃から窓の外を通る姿を見てきたチャーリーに話しかけられる。一度はその場から逃げ出したケイティだが、友人のおかげで二人は交際を重ねることに。
ケイティをはじめ、父親、親友のモーガン、チャーリーみんな良い人なのが良い。チャーリーはちょっと王子様キャラすぎて、はじめは現実離れしてるのがちょっと引っ掛かっていた。自分なら、大事な人を失うことに耐えられないだろうが、彼は気丈に接していて悲しむ様子もほとんどない。しかし、ケイティの立場から見たときに本当に幸せなのはチャーリーのような接し方なのかもしれない。そういう意味でとても参考にもなった。
全体として、ストーリーのわりにあまり重たくは仕上がってないため、好き嫌いがありそうだが、自分は優しさと強さに溢れた美しい作品だと感じた。