侑菜

見えない目撃者の侑菜のレビュー・感想・評価

見えない目撃者(2015年製作の映画)
3.9

「一つの事件に交錯する二つの証言」


3年前に事故が原因で視覚を失った元警察官候補生のルー・シャオシンは、乗車中のタクシーが何かに衝突したことに気付く。
犬をひいただけだと言う運転手を彼女が問い詰めると、いつの間にか運転手は行方をくらましてしまう。
たまたまこのひき逃げ現場を目にしていたリン・チョンも、奨金欲しさに目撃証言をしようとするが……。


最後までハラハラドキドキのサスペンス映画でした。
とりあえず、実際でもありそうな出会い系アプリによる誘拐事件が恐い。
携帯の普及、SNSの普及、もっと言えば交通機関の発達によって急激に出会いの場は増えた。
全く違う人生を歩んできた人に会うことは、自分の視野や価値観も広がるし、とても素敵なことだと思う。
だけど、いつだって危険と隣り合わせなんだと思った。
しっかり相手を見極めて、良い距離感を保たないといけない。
目が見えることから過信し過ぎて、自分の目の前で起こった、見たものが全てだと思ったらいけない。
そんなことを感じた映画でした。
侑菜

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