次男

ドロメ 女子篇の次男のレビュー・感想・評価

ドロメ 女子篇(2016年製作の映画)
2.7
こういう中途半端な出来の作品って、マイノリティ嗜好というある種の選民感をもった観客たちに、生暖かく見守られているような気がする。その面白さを僕も味わいたかったけれど、ごめん普通にまったく面白くなかったわ!

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ハサミのくだりたった一つでホラーのテイストをちゃぶ台返しさせたのはすごい!と思いつつ、そうやってホラーを茶化したような姿勢に、なにか憤りを感じてしまった。だって、茶化したことでコメディをするでもなく面白い展開になるでもないのだもの!ただただ茶化しただけ。ただ真面目から逃げただけ。ドロメも、急に伝染したりワープしたり、とにかく設定がルーズすぎ。低予算だから?サブカルだから?奇抜な作家性?「敢えて」を便利使いするのは違うと思うし、低予算だろうがアイドル映画だろうがスプラッタだろうが、本気で詰めに来てくれよと思う。設定を詰めるのに金はかからんでしょ。

なんて、マジレスするのも無粋なのかな。へらへらと生温い温度感で接してればいいのかな。

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引き画の中で起こるホラーアクションは素敵だったし怖かった、特にトイレでドロメが出てくるところ!ワンシチュエーションで引き多めなのにあまり退屈しなかったのは、なんだかんだ言って楽しんだ証拠なのかしら。(カットバックがゲロ長いのはこの監督の作家性なのか90分確保の尺伸ばしなのかどっち?テンポが死に腐ってた気がするのは固定観念にとらわれすぎてるのかな)。

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「嫌なら見るな」?たしかに!男子編観たらどっか行くね!
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