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太陽のめざめのakubiのレビュー・感想・評価

太陽のめざめ(2015年製作の映画)
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荒れていた自分の思春期を重ねて、どうしてこんなにもなにもかもに腹が立っていたのだろうと可笑しくおもうけれど、あの頃はどうしようもなかった。さびしくて苦しくて、世界なんて壊れてしまえばいいとおもっていた。今思うとほんとダサかったと思うのだけれど、優しくされることも、優しくすることも、怖かったから。
『さびしい。たすけて。だきしめて。』
が言えない。素直になれない。言葉にしたら、それどころか思うだけで、自分が消えてなくなってしまいそうだったから。ただ優しく頭を撫でてほしかっただけだった。
だいじょうぶ。君たちを諦めないひとがいる限り、きっと自分の心の声に、耳を傾けることができるようになるから。
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