Seira

ダンケルクのSeiraのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.5
鑑賞後の疲弊度といったらもう。
臨場感がありすぎるよね。
セリフの少なさがそれをより際立てている。
あと陸海空に防波堤にイギリスにドイツにフランスにと情報量多い。
もちろんそれぞれのキャラクターにドラマがあるわけだけれど、多くを語るものがいないだけにこれはもう如何に観ている側が補完できるかだな。
みんなお家に帰りたいだけ。それを手伝いたいだけ。死にたくないだけ。
わたしなんて普段お家出る前から帰りたいって思うもん。
“It's not fair...!
-Survival's not fair!”
船を軽くするために誰を降ろすか=殺すかっていう選択を迫られるシーンと、民間船の運転手は過去に戦争で息子を失っていると明かすシーン痺れた。
あと褒めてもらうために行動を取るわけじゃないとはいえ、貢献していたことが全く伝わらないのは遣る瀬無いな。
自分が帰れなくなる事を分かっていても多くを救うためにその場に残ったのに誰にも見えていないなんて。
報われないね。

全て犠牲の上に成立している。
“We shall go on to the end.
We shall fight in France, we shall fight on the seas and oceans, we shall fight with growing confidence and growing strength in the air.
We shall defend our island, whatever the cost may be.
We shall fight on the beaches.
We shall fight on the landing grounds.
We shall fight in the fields and in the streets.
We shall fight in the hills; we shall never surrender.
And even if this Island or a large part of it were subjugated and starving, then our Empire beyond the seas, armed and guarded by the British Fleet, would carry on the struggle, until, in God's good time, the New World, with all its power and might, steps forth to the rescue and the liberation of the old.”
Seira

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