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ダンケルクのikumuraのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

通常上映で見てからIMAXでまた見直してしまった。第二次大戦の緒戦、ドイツ軍によりフランス北端のダンケルクに追い詰められた約40万人の英仏軍、これだけの人員を失うことはできない、と、英国空軍や民間船舶まで動員して(戦艦はなるべく温存しようとしたのもあるらしい)決死の救出を試み成功(といっても英国側の視点なのだが)、という実話を背景にした映画。クリストファーノーランが史実をもとに!という驚きがいろいろ聞かれたけど、個人的には今までみたノーラン映画で一番好きかも。砂浜で、桟橋で、逃げ込んだ戦艦でやってくる空襲、魚雷...に絶望感しかない。とはいえ、PG-13指定だけあってグロい描写は全くなく、たくさんの人が見られるものになっていると思う(閉所恐怖症の人はやめたほうがいいかも。。(笑))陸、海、空で違う時間軸が流れて同時並行で進むというのもノーランならではだし、あくまでミクロの視点を徹底して感傷的な人間ドラマ(故郷の回想。。とか苦悩し決断するチャーチル。。みたいなもの(笑))を排しているのも潔い。なんで作戦が成功したのかは分からない(まさに奇跡)けどミクロの視点にこだわったからこそのカタルシスもある。セリフが少ないだけに役者たちの顔が印象深い。特に戦闘機を操るトムハーディ(始終ドアップ)、そして海軍提督役のケネスブラナーの顔芸(笑)あ、パイロットではジャックロウデンていう初めて知った俳優もイケメンであった。

日本で公開されたら劇場で、なるべくいい音響で観るべき!
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