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ダンケルクのfilmaholicのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

心して観て、期待して観て、気付けば戦場にいた。
2Dで、あれだけの音量と臨場感。
1発目の銃弾から100分間、ダンケルクにいた。
空から狙撃し、溺れては逃げ、船酔いしそうな、逃げても逃げても逃げられないことにずっと心臓がざわざわして涙が出ていた。
主人公なんているようでいないもので、陸海空3点から何十人もの視点で進むから余計しんどいし笑 でも、セリフのあった人はみんなほんっとうにかっこいいのに、やれジョージクルーニー、ブラッドピット、トムハンクス、トムクルーズみたいな大物がいない、あのポスターの青年だって、他に何に出ていたかわからない、1Dのハリーががっつり映画に馴染んでいる。主役がきちんといるわけではないからこそ、○○のあの映画!にはならない。
けど、個人的にはあの海軍トップ的な大佐が、空を感じ海を読んでる様があまりにかっこよく、そしてなぜか海軍制服の下にタートルネックの白ニットを着ていたことが激しく気になった笑
あと、よくあるみいな恋模様は一切なかったから変に家で帰りを待つ妻や彼女、母親な気持ちへの感情移入による涙はなかった。もちろん現実的には家族が待ってただろうけど、とにかくこのダンケルクでは1人でも助けることが、1秒でも生き延びることが最大で唯一の目的だったから。
ひたすらに逃げ惑い、生きることに全力な、CGのないイギリス人の映画魂を体感した。
あんなに泣いたタイタニックみたいなことが数分おきに起こり、嘘のない空と海と陸とに完全に持ってかれた...
誰を主役にしても映画1本作れそうだから
戦争を体験していないのにも関わらずこの100分を作り出したことは本当に本当にすごい。
観ただけでもノーランと同じ時代に生きてることに感謝やのに、出演者、スタッフ全ての関わった人はこれから一生ダンケルクに関わったっていう感謝と誇りで食べていけると思う!!
映像であり作り物であることを忘れるほどのリアルを超えた臨場感です!

ということで2回目は日本で一ヶ所しかないIMAX次世代レーザーでワープ!

たて18mよこ26m通常の40%増量...すごすぎた、地鳴り爆撃魚雷..全部受けてちょっと酔ったくらい笑 素晴らしい!ノーラン監督がこの撮影法を選んだ意味が詰まってた!
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