ヒナタカ

ダンケルクのヒナタカのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
2.5
世間の絶賛に乗れなかった…。いきなり戦場に招待してくれるため、登場人物の背景がわかりづらく(それも意図的なものなのですが)、感情移入できず。音響と音楽が素晴らしいけど、ずっと鳴っているのでメリハリのなさを感じてしまったり。自分みたいに歴史や戦争に詳しくない方は要予習。親切な説明はほとんどない。

正直娯楽性は低いと思う。多くの方が言っているように戦争を「体感」する映画で、そのクオリティはもちろん最高。ただやっぱり自分は登場人物を心から応援したい、ハラハラしたい。本作は「ただ戦場に放り込まれた」感が強く、戦争をそもそも好きじゃない自分はノレなかったんだろうな。

『ハクソー・リッジ』は序盤から主人公の人となり(優しいけどサイコ感もあり)を丹念に描いていたから大好きでした。『ダンケルク』の「いきなり戦場に放り込む」は方法として間違いなく正しいけど、やっぱり「どういう人物かがすぐわかる」作品のほうが好みです。

楽しめなかったのは自分の脳のキャパシティを越えていたこともありそう……3者の視点がどこで、いつ、どうなっているか、脳をフル回転して観ることをおすすめします。
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