やわらか

ダンケルクのやわらかのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.4
やー、IMAX!すごい映像!音!
 
・・・ごめんなさい。ホント感想それだけでした。
 
特に第2次大戦ものの戦争映画って評価難しいなー。ここのところ観たものだと、「戦争のはらわた」「ハイドリヒを撃て!」「夜明けの祈り」「軍旗はためく下に」「ハクソー・リッジ」「ヒトラーの落し物」。いずれも何らかの評価的な視点を感じる作品だけど、本作は戦争に参加した3つの立場から、驚異的な密度でダンケルクの撤退戦を「再現」しているように感じた。
 
これに関して、ヨーロッパ戦線の当事者たるイギリスやフランス、あるいはドイツ人であれば、その戦いの事象だけでも何らかの思いがあるのかもしれない。例えば日本人たる自分としては「硫黄島の戦い」を再現した映像を観るだけで、考えることはいろいろとあると思う。けど、自分としては「ダンケルク」に対して何か特別な感情は起きなかったな。
 
あと、全編通じて登場人物の見分けがつきにくい。はっきりしてるのは民間人と上官、キリアン・マーフィーぐらいで、あとはみんな軍服でめっちゃ混乱した。終わりの方で、船が段々浸水していくシーンで「彼」が死んだんだろうと思ったけど、その後の列車では「あれ?生きてる?」と思い、その後の新聞で「あ、やっぱり違うのか」と思ったり。
 
音楽、ハンス・ジマーさん、単体の映画音楽としては「バックドラフト」が一番有名だろうけど、この人の音楽は観客の感情を強制するようなところがあって、すごいけど使われ方によっては?ってなる。この映画も音楽で「持って行かれる」ような部分があって個人的には好みではないかな。(楽曲という意味での)音楽を最小限に抑え、効果音だけで作ったバージョンとか観てみたいな。
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