Otun

ダンケルクのOtunのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
私、今年1番の期待を込め、TOHOシネマズ新宿、IMAXにて鑑賞。
クリストファーノーラン作『ダンケルク』。


いやぁ、ええ、
期待値を大幅に下回りました。

今作。戦地ダンケルクからの兵士達の脱出劇、生還劇な訳ですが、
終始続く、不穏な重低音。耳をつんざくほどのメッサーシュミットの飛行音。魚雷爆撃弾痕弾痕弾痕!!!
この音共の恐ろしさ。

そして、ノーラン自慢のバッキバキ70㎜の美しい映像の中、矢継ぎ早に襲う絶望との戦い。闘い。二時間。
砂浜に舞い降る爆撃の映像とか、今までに見たことない画で流石はノーランきゃー!とか思ったけど、
ひたすらに続く、二時間の、脱出劇、生還劇、、

疲れたわっ!!!!
緊張しすぎて疲れたわっ!!!!
いつも長い映画ばかりなのに今回2時間て珍しいなぁ、と思ったらこーゆー事か。

あと、登場人物の描写が雑ではないでしょうか。
例えば、あの船の少年。あの不慮の少年。彼は新聞に掲載されて幸せなんだろうか。
流石に苦しくないですか。英雄。
戦地に赴く、と言う段階ですでに『英雄』だとしたら、掲載を頼んだ彼は、己も英雄、彼も英雄と言った心持ちだったんだろーかとかなんとか。うがり。私のミジンコの様な人間性。

終盤のケネスブラナーの『故郷だ』なんかは、ぐっとくるけど、
でも、間は外してる気がする。
緊張がほぐれただけ。
むむむ、期待値上げすぎて、なんだか厳しい意見ですいません。


一つ言えることは。誰だって、みんな、この映画のトムハーディの様に生きたいと願ってはいるのです。
Otun

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