海岸線に大勢の兵隊がただ立っているだけで、関ヶ原の合戦より絵ぢからがあると感じてしまうのは何故だろう。
最初は恐ろしく地味な題材を選んだなぁと思ったものだけど、脱出しようと苦闘する者や脱出させようとする側に重点を置いたので思いの外アクティブな映画になった。
包囲され退路を断たれた状況、姿を見せないドイツ兵からの銃撃の恐怖など『要塞警察』的なサスペンスもある。
マーク・ライランス演ずる老船長とその息子の優しさや、「自分たちの世代が始めた戦争に、子供を送ってしまった。」という悔恨の言葉が心にしみました。
