クリストファー・ノーラン実写作品。
血は一切出ないファミリー向けの戦争映画かと思いきや、下手なホラー映画の100倍は怖い映画。
・何にいつ攻撃されるかわからない恐怖。
・ドイツ空軍機が現れた時の死を覚悟する恐怖。
・船が沈没する時の為すすべのない恐怖…etc
ドイツ兵を徹底して映さないことでこの恐怖感を増してる気もします。
船が沈没する場面の一瞬重力の方向性がわからない撮り方は本当に怖かった。
たとえ水面に出てようが鉄の塊が迫ってきたら人間死ぬんだなと。
登場人物たちの主観で映画が進んで行くため、とにかく観客に戦場の恐怖をこれでもかと体験させてくる。
そのため寄りが多いのですが、時折入る神の目のごとき引き画の美しさったらない。
また、本作は何人かの登場人物がいる中、民間船パート以外バックボーンが描かれない。
けれど、彼らのみ描くことで他の人物たちのバックボーンを観客に想像させる余地を与えてるのが上手いなぁと。
映画館で観ないと面白さ1億分の1くらいになっちまう映画なのでこの機を逃さないで下さい！
