キッチー

ダンケルクのキッチーのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
これは...ストーリーを楽しむというより、戦争を感じる映画でした。とにかく緊張感、息苦しさを感じました。

戦争ものはホロコースト関連に偏って観ていましたが、改めて第二次世界大戦の規模の大きさを知ったような気がしました。ダンケルクだけでも大変な話ですものね。撤退戦、救出劇というところ、良かったです。戦争を美化しないで伝えるには題材としては適していますね。

ノーラン監督のCGを極力使わない映像は、やはり凄い迫力です。これは作る人も演じる人も大変な作業だったんではないでしょうか。エキストラの数も凄いし、ため息が出そうです。65㎜フイルムで丁寧に撮られた映像は引き込まれます。

パイロット(トム・ハーディー、ジャック・ロウデン)、海軍将校(ケネス・プラナー)、民間の船のキャプテン(マーク・ライランス)は格好良かったですが、この話には主役がいない(フィン・ホワイトヘッドが主役なのかもしれませんが...)、登場人物がみんな主役であり脇役でもあるようにも感じました。
民間の船が沢山、救助に駆けつけるクライマックスは大勢の兵士が歓声をあげ、ダンケルクスピリットの意味が解るシーンで、良かったです。

時間の関係で、うっかりMX4Dで観てしまい、迫力は倍増しましたが、乗り物酔いになりそうでした(笑)
機関銃の振動や耳の側を弾丸が通過していく感じは緊張感ありましたが...
ぐったり疲れました...
キッチー

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