nana

ダンケルクのnanaのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
-
第二次大戦中にフランスの海の街、ダンケルクで実際に行われた史上最大の撤退作戦を映画化した作品。
ノーラン初の実話ものということでちょっと気になっていました。

陸に取り残された兵士たちの1週間、イギリスから兵士たちを助けに向かう民間船の1日、兵士を狙うドイツ戦闘機と戦うイギリス空軍の1時間という3つの時間軸が並行して描かれるのが面白かったです。
当然急に夜から昼になったりするので少し混乱はするけれど…

ちゃんと知ろうと思えばかなり深い話になるんだろうけれど、ようはフランスから海を渡ってからイギリスへ撤退せよという作戦なのでかなりシンプルなものです。
ダンケルク作戦のざっくりとした概要、イギリスとドイツの空軍がそれぞれどんな特徴の戦闘機に乗っていたのか。
これくらいの簡単な予習だけでかなり楽しめました。

CGを使わないことにこだわるノーランですが、今回も40万人近くいる兵士をエキストラとハリボテだけで描いたり、現存する戦闘機を借りてきて実際に飛ばしたり、「CGがリアルで凄かった!」なんて思われるんじゃないかってくらいの無茶っぷりでした。

眼の演技に定評があるのか、何故かいつも顔の下半分を隠されてしまうトムハ。今回も凄かった。
劇中ずっと乗り物に乗ってる点では、「オン・ザ・ハイウェイ」を思い出しました。
ファリアとコリンズのコンビ、良かったな~

撤退作戦を描いた映画と聞くと、地味であったり後ろ向きな映画に思われるかもしれないけれど、一番大切なのは命だということ。戦争において「人(敵)を殺す」のではなく「人を助ける」ことを描いたことに胸が熱くなりました。
やっぱり「玉砕せよ!」なんて言っていては駄目だよね。

とにかく英国男子(年齢不問)が沢山出てきます。やっぱり紅茶が命。
nana

nana