木葉

ダンケルクの木葉のレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.8
新たな戦場体験型映画。

これは、反戦映画でもなく、その場にいた人々の何としてでも生き残るという想いを大切にした、ノーラン監督自身のプライドをかけた映画のよう。
防波堤の1週間と、海の一日と、空の一時間と。
点と点が一つになるような。
ラスト、線が繋がるような。
ハンスジマーの壮大な音楽、CGに頼らず予算をかけて作った、リアルを追求した映像。
全てが完璧で、非の打ち所がない。
しかし、防波堤の1週間は、そこにいる兵士たちにとっては、永遠すら感じるほど、長かっただろうにと、軽く感じてしまうのは否めないが、、
誰一人として主役に立てず、感情移入出来ず、観客側から、俯瞰視点で観られるようにしたことと、見えないドイツ兵への恐怖を鼓動音で表したことはさすが。

とてつもないものを観てしまった。
木葉

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