よしき

ダンケルクのよしきのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.6
皮肉なことに波の花が美しかった。

ノーラン監督には珍しく、至極単純でど直球な作品。徹底的にリアルを追求していて、『アメリカン・スナイパー』のようにカタルシスを感じる余地がありませんでした。(そもそも戦争映画にそれを求めるのもどうかと思うけど。)
結論としては… 悲しいことに自分の肌に合わなかった。うーん、悲しいけど仕方ない!
評判が良いのも分かるけど、高評価=面白いなのかは、気になるところ。

陸・海・空それぞれのシチュエーションで繰り広げられる逃亡・救出・戦闘劇。それら時間軸をズラして描き、終盤に向けて集約される群像劇。
救われては襲われ、逃亡した先でまた救われ、また襲われる。自国の船に乗船した主人公が探すのは脱出経路。いっときも安心できない緊張感がヒシヒシと伝わってきました。
対してスクリーンに映し出されるのは、圧倒的で美しい場面の数々。特にスピットファイアが煙を吹きながら滑空していくシーンが好きです。
と、戦争を直球で描きながら、「戦争映画」としては変化球な面白い構成で、すごい新鮮でした。ただじゃ終わらないのがノーラン監督!

ここまで気に入った点を挙げたわけですが…
自分に合わなかった点を考えた結果、単純にセリフ(説明)の少なさが原因かなと。つまり自分の理解力のなさとイコールですね。
ただ、理由もありまして。あらゆる無駄を省いたことに関しては全然OKなのですが、そのシンプルさに俳優の力が追いついていない感じがしていて。セリフがない=微妙な表情の変化や感情を読み取るしかないのだから、必然と演技力は求められます。
今回は「無主人公=全員その他大勢」を表現するために、あえて無名の若手俳優を多数起用しているようですが、それが裏目に出てしまったのかなーと。脇を支えるベテラン勢もいて、バランス良いようには思うのですが。
要は自分に合わなかっただけなんですが!泣
観てよかったと思うし、ノーラン監督の作品が好きだからこそ長ったらしい感想をぐだぐだ書いてしまうのです。笑
次回作も楽しみにしてます!

あ、ちなみに主演の子の顔がめっさ好みです。ワン・ダイレクションのハリーだけでなく、英国紳士をたくさん観れたのはグッドポイント!