くまくま

ダンケルクのくまくまのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.0
期間限定でノーラン監督たっての希望に応え(松竹マルチプレックス公式サイトより)35mm本編フィルムで公開している丸の内ピカデリーにて鑑賞。
そのフィルムのせいかザラザラしてぼんやりとした画質が「映画」ではなく「新しい過去のドキュメンタリー映画」を観ている気分にさせられた。
これはひとえに好みの問題かもしれないが…。
第二次世界大戦中、ドーバー海峡に面したダンケルクに追い詰められた英仏の軍人の救出作戦の話。
群像劇というには個々の登場人物の設定が希薄。
時代背景や軍隊についての知識がないと正直、わかりづらいと思う。
それなのに海軍・空軍・戦争に対峙している民間人の3つの時間軸と視線で淡々と描かれている残酷な戦争絵巻を第三者の立場で観ているはずなのに、自分も戦場にいるのでは?という錯覚に陥らされた映像と爆発音、戦闘機のエンジン音、BGMは素晴らしい。
個人的には駆け付けた民間船の船長・ドーソン(マーク・ライランス)ボルトン海軍中佐(ケネス・ブラナー)の中年男性2人に心をグッと捕まれた。
あと空戦シーンはドキドキしたが、独軍・メッサーシュミットやハインケルをもう少し丁寧に扱ってもらいたかったかな。
くまくま

くまくま