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ダンケルクのshuwaのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.2
敵も見えない、名前もわからない、ただただ迫り来る恐怖に耐える。本当に戦場を味わった気分。クリストファーノーラン監督にしては短い106分という時間の長さでしたが、それ以上長く感じました😳

陸1週間、海1日、空1時間

陸海空、それぞれの視点から描いた救出劇

開始早々心臓バクバク
さすがIMAX。スクリーンのデカさと音響の良さで、臨場感が半端ない。"降伏しろ"というビラが降ってきて、すぐさま銃撃戦。耳を劈くような弾の音、必死に逃げる兵士たち。たった数分の出来事が倍に感じました。浜辺に着いても、空からは爆弾、一斉に伏せる兵士たち、そして一人ずつ一瞬にして吹っ飛ばされる兵士。たとえ敵から逃げてる同じ立場であっても、あの極限状況では「優先順位」というものが存在してしまう。たとえ味方であっても。部隊が違う、国が違う、ただそれだけの理由で。ギブソンまで助からなかったのは心痛みました。

海の上では、ダンケルクへ兵士の救出に向かう親子と1人の青年。まさか英雄になるとは思いもしませんでした...ジョージが亡くなったとは知らずに隊長の、彼は大丈夫かという問いへのピーターの返答に感動。

コリンズのハッチが開かなかったときは焦りました、どんどん沈んでいき、いくら叩いても開かずヒヤヒヤしていたとき、ピーターの助けで無事脱出。あの時コリンズが言った「 afternoon 」が記憶に残ってます。ファリアを応援するコリンズの Go Go Go !! ってセリフが印象的
ラスト、最後の最後で敵機が迫ってき、全員救出は不可能か。。。と思ったそのとき、ファリアの乗るスピットファイヤがやってくれました。かっこよすぎる。安心感で思わず涙が

印象的だったシーンはほとんどですが、その中でも1番心打たれたシーン、それは1人の兵士が海の中へ歩いていく姿。彼の中には「絶望」しかなかったのでしょうか。

時間と恐怖との戦い
降伏か全滅か

生き残ることは敗北か勝利か

Hans Zimmer の作曲する音楽。
インターステラーでもダークナイトでも映画を彩る楽曲の数々。今回は特に映像と音楽が調和していてより一層心に響きます。

ほんとにIMAXで見てよかった
そして疲れた、、
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