IMAXで観る価値のある作品。
序盤効果音、タイミング、カメラワークによる緊張感が尋常じゃない。
しかし、その後はしっかりとBGMで煽ってくれるので、緊張感は保ちながらも心臓に悪くはないというか、ビックリしすぎない構成になっており、この映画の本旨はここではないと伝わる。
最初のなんのこっちゃわからんテロップが三本の軸としてラストで結実する展開は見事。それぞれの展開がこっそり結びつき、それに気づかされるタイミングであるとか、難易度であるとかのバランスが良く、鑑賞する側にストーリー展開というよりは構成的な側面で快感を与える方法には眼を見張る。
要素を絞り、多面的に描いている。この多面性は戦争映画にはあまり見られないように思う。
ところどころのベタいい話。
流血等のシーンなく伝え得る演出。
戦時とはいえ否応無く美しい空と海。
絶妙なバランス。
