ばるでむ

ダンケルクのばるでむのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

音と映像が襲ってくる凄まじい映画だった。

監督の意図なのかわからないが、残酷描写や登場人物の死を直接見せないことにより、自分の生死が関わる極限状態のサバイバル下では他人の死に構ってられないということを感じた。
一般的な戦争映画なら、主人公の周りにいる登場人物が重症を負ったり亡くなったりすれば、苦悶に満ちた表情や吹き飛んだ腕をまじまじと見せて観客に感情移入させようとする。
死の瞬間がスローモーションになる場合もある。
しかし「ダンケルク」は主人公の周りで多くの人が死んでるはずなのに、死の場面をじっくり見せることはなかった。
船室に閉じ込められて溺れ死ぬ兵士や女性、オランダ人の船長(もしかして生きてる?)、そしてギブソン。
ジョージの場面は他よりも丁寧だったが、それでもいつのまにか死んでいたという描きかただった。
死を直接見せないという演出によって戦場の現実を描けるということがわかった。
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