終わり方はさておき、フィルムの力を感じさせるノーラン映画。
かなり昔に映画館で。
通常スクリーンだと上下の画面カットがされてるように感じる映画なので、IMAXで。金欠だったけど。
でも、IMAXでしか体感できないものを多く持つ、次世代的な映画。戦争という題材を扱いながら、新しいって面白い。
なんにも予備知識がない洋画苦手人間ですが、特に混乱することもなく、物語を楽しめました。
ただ、ダンケルク港の兵士たちの部分は、衣装の違いで人を見分けられないため、多少オロオロしてしまいました。
電車に乗る前の帰還シーンのセリフも良く、この映画を支配する陰陽どちらの空気感を掴んでいる。
戦争で生きるか死ぬかの境なんて、運でしかないのかもしれない。
ただその運こそが、讃えられるに値する。
普通なようで普通でない。
また、音がすごい。これはIMAXに限ったことではないけれど、地を這うような轟音がリアルで、音という概念を超えて振動を表現するって凄い。
ダンケルクの隣のスクリーンでやってた映画を見た時、自分が見てる映画の静かなシーンで振動を感じることができるのです。
映画館の変なところが共振?共鳴?したりするらしい。どんな音だよ。規格外
終わり方は、諸事情が見えまくる。仕方ない。もはやエンドロールだと思ってあまり見ていない。好きではない。
やっぱりフィルム撮影って美しいな、と思った。色の深さや、暗い色の魅せ方がデジタル撮影と全く違う!!
新しいといいつつ、フィルムのおかげで当時の映像を使っているのではないか、と思わせるノスタルジックで歴史を感じる映像たち。IMAXフィルムだから、新しい技術なんだけど、どこか懐かしさを感じるのが、またまた矛盾していて面白い!
いつかフィルム上映も見たい。