ノーランはあまり人体破壊については過激な描写はしない監督のはずだから…と言い聞かせつつ観たけどやはり怖かった 踏んだり蹴ったりすぎてもう心折れるやろ…と思っちゃうけど主人公の彼の生命力はすごかった。「主人公」という役目がなければ絶対死んでる、名もなき人だった。
そもそも「名もなき人たち」の映画なので、途中まではなぜノーラン監督こんな映画を…？と思ってたんだけど、結局名前があるかないかは関係なくて、とにかくこの人は「ヒーロー」が好きなんだよな という意味ではすごくヒーロー映画だった。すごい男映画だった毎度のことながら。
しかし脚本やはり上手いな…！小さなトリックが時間差で組み上がってく、実話ベースといえどもノーランのシナリオ力みたいなのは健在というか活きてた。過去作の起承転結の美しさみたいなものは無いんだけど、現実の戦争には起承転結なんてねえんだよというアンチテーゼだったのかもしれない。
名もなき船に乗ってた赤セーターの彼とてもよかったしそこに助けられた空軍のお兄さんもたいへん美しく、ご挨拶の仕方がただの英国イケメンでユーモアだった よかった 対するトムハもイギリス人のはずなのになんだあのアメリ感…やはり存在感がすごい。しかし君は主役ではないのだった…
ビビりなのでIMAXどうかな…と思ってたけどIMAXで観てほんとよかった。音もそうだけど、戦闘機から見下ろしたあの海は是非でかいスクリーンで観るべき。でも音の良さ的にはふつうのスクリーンで観たハクソーリッジの方が圧倒的に良かったな あの差はなんだったんだろう…
