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ダンケルクのmoridonのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.9
とんでもないものを観た。

おそらく家のテレビや上下がカットされた普通のIMAXで観ただけでは、この映画の魅力に気付けずに終わっていたと思う。
池袋のグランドシネマサンシャインで再上映されることが決定し、この機会を逃すまいと駆けつけました。

没入感。ただその一言に尽きる。
ノーランがIMAXにこだわる理由がわかる。

史実に基づいた作品なのでストーリーにはなんの捻りもない、その上登場人物の名前すらまったく出てこない。映像だけが全てを物語っている作品。
ノーランが“ゴーグル要らずのVR”と表現しているが、本当に全てがリアルに伝わってくる。CGを嫌うノーランだからこその映像とIMAXの相性がえげつない。

陸海空の3つの視点で描かれる群像劇はどれも迫力満点で、ずれた時系列が重なる展開が面白い。
その中でも特に凄いのが航空戦の映像。あれはCGじゃつくれない。トム・ハーディも最高にカッコいい。

この映画の真の面白さ、ノーランが伝えたかった本当のダンケルクは、アスペクト比1.43:1のフルサイズIMAXでしか感じ取ることは出来ないはず…

本当に最高の体験をしました。エンドロールの後、会場が拍手に包まれていてとても素敵でした。
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