りょうへい

ダンケルクのりょうへいのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.9
IMAXでリバイバルをしていたので予備知識ゼロで鑑賞。

クリストファーノーランについて。
とりあえずすごい。
ダークナイトを見たときなにがすごいのかよく分からないけどすごいという感覚の上位互換という感じ。
やはり上手く言語化出来ないけどなんとか落とし込むなら『重さを感じる映画』というところでしょうか。
それは
・圧倒的に本物にこだわるとこ
・音響
・少ないセリフ
などから来るのだろうか。

ストーリーについて。
分からなかった。というよりこのひとは何者?ということや時系列トリックが初見だと途中から何とか理解できるようになってきたかなーという感じ。

生について。
戦争といえば銃撃戦!みたいなのを勝手にイメージしていたが故郷に帰るまでがまさに戦争だと思い知らされた。
生きるために扮装し、
生きるために必死に窓を割るし、
生きるために他人を犠牲にしようとするし、
生きるために必死に戦う。
そして生きて帰ってきたひとたち、そのひとたちを出迎えるひとたち、戦った結果生きて帰って来れなかったひとたち全てが尊い。
まさに人間讃歌。

映画は戦争など当時の人たちにとって辛く過酷な体験をエンタメとして楽しませてくれるがそれはある種の搾取と言えるかもしれないが今作は戦争体験者にとても寄り添っていたように感じる。
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