ダンケルクの作品情報・感想・評価

ダンケルク2017年製作の映画)

Dunkirk

上映日:2017年09月09日

製作国:

上映時間:106分

ジャンル:

3.8

あらすじ

「ダンケルク」に投稿された感想・評価

脳を音が揺さ振る。
空間を圧する、音、音、音。
星間(interstellar)には音が無かった。
ダンケルクの海岸には、ただ音のみが充満している。
遠い空の彼方から、微かに聞こえる金属音。敵軍の爆撃機が発するその音は空を切り裂き、やがては轟音となって上空から襲いかかる。
兵士の、わたしの胸中は、絶望感でいっぱいになる。
音がわたしを支配する。

元亀元年、朝倉攻めに向かっていた織田信長は、後方の義弟にとつじょ裏切られて、金ヶ崎に閉じ込められる。
のちの天下人は、そのときどう振るまったか。
逃げた。
生き残るために、ただ一目散に逃げた。
逃げるはいっときの恥だが、死んでしまったら、何もかもがおわりだ。
西洋人も、そのことをよくわかっている。
かれらは、戦場で作戦をたてるとき、生きて帰ってくることをまず念頭においている。
なんのために戦っているのか、といったら、生きるために戦っているからだ。
故国(home)へ帰る、ということは、それほどに、重い。
(翻って日本の場合はどうか、などと考えるだけで、暗い気分になる。現代も自殺する若者が多いことを考えあわせると、この生き残るという思想は、この国ではまだずいぶんと希薄である、とおもわざるをえない)。
逃げかえった信長は、その後どうなったか。
退却からわずか二ヶ月後、すぐさま態勢をたて直すと、圧倒的な兵力と火力をしたがえてひきかえし、一帯の敵軍をことごとく攻め滅ぼした。
洋の東西を問わず、むかしもいまも、国も個人も、生き残ってさえいれば、勝てる。

星々をめぐるものがたりは、そのあいだ(interstellar)をいき交う光の理論によって支えられていた。
相対性理論が描き出す重力の方程式を解いてみれば、明らかになったのは、時間と空間の性質だった。
空間そのものが、重力を生み出す。
映画も似たようなものである。
スクリーンに空間を生み出し、時間を閉じ込める。
空間は自在に伸縮し、時間は回転して、観るものをその世界へとひきこむ。
巨大な画面に描き出された時空。その時空が、重力を生み出す。
動く画と音がわたしを惹きつける。
遠い空の彼方から微かに聞こえる音がわたしを引っ張る。
その音に導かれて、わたしは映画のなかの世界へと落っこちていく。
チケット購入に3時間強を要したら最高級の体験をできるおはなし。


【音のはなし】
本編中に終始(?)かかる音が自分の心臓音と呼応して、時間(死)の迫る緊張感が全く抜けなかった。

また、横に弾丸撃ち込まれたり、背後がぶっ飛んだりするくらいの衝撃音。
音の飛び交い続ける、凄まじい疑似体験だった。


【物語のはなし】
3つの時間軸に生きる3つの視点、これがすごい面白い。

その3つは同じ場所を目指しているから、当然そのうち合流する。
合流に至るまでのそれぞれの戦いを見てきたから、合流するときにはちょっと興奮。
ショートMCUをみている感じだった。


【ラスト】
極めつけはラストのカタルシス。
いつものノーラン作品よろしく、今作も最後に希望を見せてくれた。
劇場を出ても続く晴れた想い、これだからこの監督さんの作品は好きだ。

次回作はどんな希望を見せてくれるのだろう、2年前からずっと楽しみである。

…これも希望なのか。
Simon

Simonの感想・評価

3.6
第二次世界大戦で英兵がダンケルクから撤退する様を描く作品。
いわゆる戦争映画のグロさ悲惨さの描写が少ないので、少々退屈に感じてしまうところもあるかもしれないけど、
ゲイリーオールドマンのチャーチルを観てからのこれだったので、いろいろ繋がってより楽しめた。



2019🎥194
minami

minamiの感想・評価

3.3
大好きなクリストファー ノーラン監督作品の中でも微妙という評判だったので避けてきましたが、
映画"ウィンストンチャーチルを"見て
ダンケルクの現場はどんなだっただろう?と思い見ました!

うーん…出来事を並べただけというか…。
何人かの目線で進む物語が終盤で交差するのは監督らしいなと感じましたが
やっぱりこの監督はSFやミステリー・ファンタジー?が向いてるなぁと確信したかな。
でも、恐怖感というか物怖さの表現はさすがだなと思いました。
やや

ややの感想・評価

4.0
英国の形式美と、監督の極上拘り映像が最高!!トム・ハーディーは別格にして、別枠、それも最高!!
ジャック・ロウデンのアフターヌーン♥最高♥
映画館で観たら満点スコア!!
オトー

オトーの感想・評価

4.5
2年前の夏に見ましたが、今回グランドシネマサンシャインのオープニング記念ということで本来の鑑賞環境である1.43:1比のIMAXレーザーで見てきました
このレビューでは作品の内容よりも、如何にIMAXレーザーで見るべきかに力点を置いてレビューを書きます

IMAXレーザーの画面が馬鹿でかいのは去ることながら、今までは2.35:1の細長いシネスコサイズに慣れていただけに、1.43:1比の正方形のスクリーンには驚きました

そして、字幕の表示場所が真ん中という慣れない場所にあったので始めは困惑しました
真下に表示するとスクリーンのデカさ故に、見えにくくなるということを考えてのことでしょうね

ダンケルの浜辺に40万の兵士が整列、手に汗握るスピットファイヤとメッサーシュミットのドッグファイト、水平線いっぱいに広がる徴用船のシーンは圧巻です
どのシーンもあまりCGを使わず妥協を許さない本物志向だからこそ説得力があります

また、これは2年前の通常版IMAXでも思ったことですが、爆撃しようと急降下するスツーカのサイレンは精神的にくるものがあります
ですが、その狂気の悪魔みたいなサイレン音が癖になっちゃうんですよね〜

ただ、残念というかこれは仕方がないんですけど、1.43:1や通常のアスペクト比が繰り返し切り替わるのは気になりましたね
次回作ではクリストファーノーランが1.43:1比を全編使って映画を撮ってくれることを期待してます
(めっちゃお金かかりそうですけど💰)
AOI

AOIの感想・評価

-
陸海空それぞれの場面での出来事が断片的に描かれるので、ある程度の予備知識が必要かと思われる

ダンケルクのエピソードを知った上で、思いを馳せながら鑑賞するとなかなか奥が深い

船だけを差し出さず自らダンケルクへ赴いた船長さんの責任感に感銘を受けた
April

Aprilの感想・評価

5.0
クリストファー・ノーラン監督

アカデミー賞では、録音賞・音響編集賞・編集賞を受賞。

「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」
のラストのチャーチルの演説「We shall fight on the beaches」が
この映画では撤退した兵士が汽車の中で新聞に書かれたものを読み上げる形になっている。

このシーンは本当に思い出してもじわじわくる。

この2作品、こんなにタイミング良く示し合わせたように制作されるなんて!

私はこの「ダンケルク」にものすごく男っぽさを感じる。

感情的、感傷的になりすぎないドキュメンタリー風な作り方。
こういう描き方が凄く好きで仕方ない。

そして最後の最後に鳥肌が立つようなドラマに昇華する手法。
なんという映画!

この監督、本当に天才
(そう思わない人がたくさんいることも理解できる)

観ながら何度も誰が誰だかわからなくなる。

でもそれが戦争ってものでしょう。
平行した時間軸。
行為は必ずしも連続していない。
理路整然としてもいない。
現場は戦況なんかわからない。
ストーリーがわからないからこそ緊迫感がある。
あっち行ったりこっち行ったり、もうメチャクチャ。

それが嫌いという人もいるかもしれないけど
私はじーっと観察してこの映画を楽しめた。

語らずに伝えようとする映画。

結局2017年公開の映画で私のお気に入りは
「ダンケルク」と「ブレードランナー2049」。
ASUKA

ASUKAの感想・評価

3.4
映像と音楽の壮大さだけで見る価値ある○
IMAX2D 字幕 グランドシネマサンシャイン前夜祭
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