★表…親友だったのにすれ違っていた美少女2人の夏休み。現代社会の歪みというアレコレを経てユリを戻す美しい話。
★裏…やらかした事には巡り巡って落とし前が返ってくる。水面下ではエグく辻褄が合う因果応報
原因と結果が上手いこと結びついてピッタリ収まる気持ち良さがありました。ちょっとばかし世間が狭くて強引にキーマン同士が繋がり過ぎる感はあるのですが、あんまり広いと「因果」じゃなくただの偶然になっちゃうので意識的な御都合なのでしょう
実際、物語の肝であるエグみが非常に分かりづらくかなり勿体ない事になっています。いい感じのラストを迎えますけど「その後の2人にも恐らくシワヨセが襲いかかるのだろう…」と暗い未来をも想像させる原作の苦味がアレでは伝わらないような🤔
邦画にありがちな不自然すぎる台詞回しがキツくて何度も頭抱えましたが、言ってみれば現代日本版おとぎ話なので一種の寓話と考えれば飲み下せなくもない💊
撮影は結構凝っていて、現実⇄回想を地続きで重ね合わせてきたり決定的な衝撃をカメラワークで表現したり「画で解らせよう」とする姿勢がとても良かったです。この辺は映画ならではですよね
「非道を働けば報いを受ける」ってのは清く正しく生きている人間の密かな願いでもある。ザマァそれ見た事かゲヘヘなんてガッツポーズした私も俗物なのだという事実を突きつけられるのでした
あと本田翼の冷たい目にレアセドゥっぽさが見えてなんだか悔しいわ…
