ちろる

ハロルドが笑う その日までのちろるのレビュー・感想・評価

3.6
自分の家具屋営業を圧迫してしまう大企業IKEAを潰そうと、創業者の誘拐を目論むノルウェー人のお爺さんのお話。
まずこの作品を、快く承諾してくれたIKEAが素晴らしい👏
実在するカンプラート氏そっくりな俳優さんを起用してコミカルな展開に仕上げています。
北欧って遠い国で何となくオシャレでほのぼのしてて寒いみたいなボヤッとしたイメージしかなかったけど、これを見るとノルウェーとスウェーデンの微妙な国しがらみが、あったりすることをこの作品で知る。
カンプラートを、敵対して痛めつけてやろう!って意気揚々とスウェーデンを出発したものの、蓋を開けてみればなんだか飄々としたカンプラート丸め込まれてしまう感じがなんだか可愛い。
誘拐ロードムービーの良きエッセンスともなるスウェーデンの少女も加えて、もうほのぼのマックス展開が拝めます。
おじいちゃんの余生のドタバタ劇ではありますが、ただ周りを失っていくだけではなくて時には新しい人間に刺激を受けて、死せるその瞬間までパワフルに生きるのも悪くないんではないかと思わせてくれました。
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