おときち

映画 聲の形のおときちのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.8
原作コミックは持っていて。
良くも悪くも「なんかクソばっかだな」と思い、あまり気分の良い読後感ではなかったのだが、まぁそれは面白かったの裏返しであって、色々引っかかる作品だった。

原作知ってる(どっちかといえば好き)。
制作は京都アニメーション。それに「けいおん!」の山田尚子監督。
主演は入野自由に早見沙織。
主題歌はaikoの「恋をしたのは」。

これで観ないという選択肢はないんだけど、原作を読んでるだけに、なんとなく距離を置いていたのだが、ようやく鑑賞。


はぁ、やっぱり全員ダメ。子供たちも、小学校の先生も、親たちも。みんな嫌だと思った。
特に川井さんみたいなタイプがいちばん嫌い。まだ植野さんの方がストレートで理解できる気がする。けっこう本気でイライラしながら観ていたので、やはり面白かったんだと思う。
聴覚障害を持った少女と…、というところは要素でしかなく、テーマはコミュニケーションとディスコミュニケーション。自分と他者との関わり合い。
学校の教材になりそうな話だけど、教材になった時は「聴覚障害」とか「いじめ」にフォーカスされそうだけど、そこだけではないような気がする。

自分の犯してしまった過ちや、発言は取り戻せない。でも行動によっては取り戻せるかも知れない。


水と光の描写が綺麗だった。
カメラの位置やフォーカスも、ちょっとした間の取り方とかも好み。
オープニングでThe Whoの「My Generation」が流れた時はびっくり。
そして何よりaikoの「恋をしたのは」が好きすぎて。
そもそもaikoの好きな曲トップ20、いやトップ10には入る曲なので、それだけで劇場で観なかったのを後悔するレベルだけど、それはちょっと本題からズレるな。


もう一度原作読み返してみようかな。