cherry

映画 聲の形のcherryのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.8
気になっていた映画が地上波で観られるということで鑑賞。聴覚障害を持った硝子を中心としたお話で、のんびりしているようで気が抜けない映画だった。予想外の展開ばかりで、驚く事の多い映画だった。

小学校時代のいじめがすごくリアル。「どんな話してたの?」とメモをして聞けば「あっちに行こ」と周りの友達へ促して、その場を離れる。あからさまにいじめと伝わる行為だけじゃなくて、彼女を避けるような行動がたくさん描かれていて見ていてつらかった。

人は簡単には変われない。そんな考えは甘いと否定する人達と、変わるために少しずつ努力して変わりたいと願い続ける人。
その努力の形が分かりやすくて、観てる側からしたらちょっと冷めてしまう気持ちもあったけれど、それぐらい分かりやすいものじゃないと、きっと彼女には伝わらない。そんな気持ちが伝わってきた。

印象的だったのは彼女のポニーテール姿。補聴器が目立つ髪型は避けたくなるものなんじゃないかと思ったけど、それでもその髪型をしたくなった彼女の気持ちが、すごく素敵だなぁと感じた。
あとはやっぱり映像が綺麗だった。丁寧に丁寧に描かれていて、そこだけでも十分に楽しめる映画だと思った。
cherry

cherry