「君に、生きるのを手伝って欲しい」
読み切りからファンで、原作も好き。
読み切りから話題になってたこと思い出した。
やべー作品が出てきた。しかも少年誌かよと思った。
未だにネカフェで全巻一気読みして1人嗚咽したことを覚えている。
キャラクターに血が通っているのがいい。誰も彼も完璧じゃなくて汚くて美しい、どこまでいっても人間。
特に主人公と自分が似ていてそれによる感情移入が凄かった。
正直、原作の方がくるものがあったけど自分も年を経たしこれは映画で2回目のストーリーだし、こんなもんでしょう。
ただBGMが尖りすぎというか、フックが多すぎて気になった。気になって原作よりは入り込めなかった。
何か1つのファクター(この作品だと西宮)が絡むことによって今まであったものが、大きく変わることはよくあることだと思う。
でもそれに対して取る行動こそが個性であり自分なのだと思った。
逃げるやつ、自分を守るやつ、贖罪するやつ、他を傷つけるやつ…
でも最近、
(ディストピア系SFをよく見るからかもしれないけど)
個が個であること、
他と違うことの重要性をすごく感じる。
そしてその自分たらしめる醜さが最も人間の美しい部分だと思う。
全部を受け入れることはできないけど、自分も最後主人公がそうしたように
もっと世の中や他人に目を向けたい。
ただ文化祭を回るだけのシーンでなんであんなに心を動かされるんだろうね。
障害者とか、青春とか、恋愛とか、
じゃなくて人間を描いているから好きです。
大学の時に同期の女の子に言われた
「聲の形は西宮さんがブスだったら成り立たなかった」
という話が未だに衝撃的です。
…それはあるかも…