このレビューはネタバレを含みます
久しぶりに見ててしんどくてどぎつい映画だった。映画としては◎。
救われないから、最後は美談のように作られるしか選択肢がないのかもしれないけど、個人的には全員ハッピーな美談にしたことで、話が浅くなったように思えた。ただだからこそ考える余地ができているのも事実。
最後はいじめられていた西宮だけがただただ寛容に全てを受け入れただけの構図に見えてしまって、主人公にはきちんと贖罪しようという気持ちは見えたけど、結局いじめられる側に回らなかった川井や植野はきちんと向き合わずにその場の雰囲気でなあなあにした感が強くて、「これで良いのか…?でもこれがリアルな現実の姿だよなあ。」って思った。
昔少しいじめに加担してしまったり見て見ぬ振りしてしまってそれを内心後悔してる人には絶対刺さる。
ただとても純真無垢に生きてきた"良い人"や自分がそうだと思い込んでる人、つまり"川井さんみたいな人"には刺さらなそう。感動した!いい映画だった!ってなりそう。