はらぺ

映画 聲の形のはらぺのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.5
ながつかくんいいやつすぎて、後からどっかで掌返すんじゃないかと少し疑いながら見てしまって申し訳ない。

主人公も西宮さんも救われるエンド、
過去に闇を抱える人物たちも救われるエンド、
物語の展開は綺麗で感動もした。
でも現実ではこううまくいくのは難しいし、差別を受けた側からしたらそれこそ差別をした側のエゴでしかないような。


小学生の頃って特に、
クラスにいる障害があったり外国の子だったり、なにか「普通」と違う子を自分の中で受け入れられなくて冷たくしてしまったり関わらないようにしてしまったりする人が多いように思う。

自分も小学生の頃はそうで、大きくなってから「あのとき冷たくしてしまった子は今どうしてるかな、なんで冷たくしちゃったんだろう」と思い出しては後悔することがある。これも罪悪感からくるエゴだと言われたらそうだけど、今の経験や記憶を持ったまま小学生に戻ったら間違いなく仲良くしたいし友達になってほしいのに、どうして小さい頃はそう思えなかったんだろう。
学校に大きな目立ついじめがなくても、特定の子は嫌われ特定の子は避けられ、静かに仲間外れにされていたように思う。

この映画の登場人物あり得ない、胸くそいじめ映画と言える人はかつて自分がいじめの傍観者だった可能性や無意識に相手を傷つけていたことはないのだろうか。
それを考えられるいい映画でもあると思う。
視聴者をひたすらイライラさせ批判の集まる川井さん、あんな子小学生の頃はめちゃめちゃいたように思う。

いじめや差別って小学生中学生の頃は特に当たり前に存在するものだと思う、だからどうやったら差別を減らせるかってとても難しいなと改めて思う。
はらぺ

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