元いじめっこの贖罪がテーマ。
…って言い切っちゃうと多分浅いんだろうなあ
感情移入できる人物や、共感できる要素があんまりなかったので、
深く心に刺さるようなものではなかったんだけど、
それでも、罪悪感と劣等感のかたまりのような石田くんが必死にもがいてあがいて、
友達や家族や自分の罪や弱さと向き合って哲学する姿には、いろいろと考えさせられました。
いじめとは。友達とは。生きるとは。
「君に生きるのを手伝って欲しい」
この台詞にいろんなことが詰まってる、ような気がする。
・・・
21世紀の日本アニメ観てると、作画のクオリティ(と言うより手間かけ過ぎな点)はあんまり必要ないと思うこともあるんですが、
ここまで突き抜けてるともう、素晴らしいとしか言えないですね…
これほどの技術を培ってきた、情熱ある人たちがあんなことになるとは…去年の事件が本当に残念です。
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ところで主人公が三白眼なアニメもなかなかないのでは。髪型もいまいちだし、観る側が石田くんを好きになりにくいようにしてるのかな?
彼の自己否定感を表しているのかも知れない。
おもに写実的なキャラ造形のなかで唯一まんがまんがしてる永束くんの癒し効果が心地よかったです。