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ザ・ボーイ 人形少年の館のrollinのレビュー・感想・評価

ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)
4.1
腹話術師を目指す女性が渡英し、いっこく堂に入門したつもりが、実はマギー一門で、色々デッカくなっちゃった!‥みたいなジャケットやけれど、決してそんな話ではない。

昔、松本人志がマネキンを連れ子に見立てたコントをやってたけど、それクラスの出オチインパクトがある良作。

ウォーキング・デッドのマギーは、あのしがらみから解放されたかのように活き活きと演じているし、邸や老夫婦の気味の悪さ、ジワジワ丁寧に煽ってくる怪奇現象にもワクワクすっぞ。

そしてさらに好感が持てるポイントは、普通の人間なら拒絶してしまうであろう少年人形を受け入れるというやさしい展開と、それに説得力を与える主人公の設定。
観客の予想を良い意味で裏切る挑戦的な姿勢も素晴らしいし、江戸川乱歩的な事の真相もハッタリが効いててめっちゃ好き。大音量の音楽やお祈りといった伏線もバッチリ。

個人的にはもっとエログロ要素を欲しがっちゃうし、胸毛ヒッキーの顔面をまじまじと見てみたかったところやけれども、贅沢は言いまへん。
ラストは何かすげぇ哀しい。
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