B級怪獣エイガ

ザ・ボーイ 人形少年の館のB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

ザ・ボーイ 人形少年の館(2016年製作の映画)
3.5
しっかり作ってあり、途中軽く化けそうになるが最終的にはいかんせん微妙な出来で終わってしまう惜しい人形ホラー。

60分くらいまではお決まりのくだりを淡々とこなしてる感じで少々退屈したが、60分すぎたあたりから(遅せぇよ)ちょっと面白い方向に転がり始める。しかし、ラストに向かう直前の『転』の部分が、ある他作品と酷似していたり、単純にそれまでの''ちょっと面白い方向''で期待した心を軽く裏切られる展開で『ああ〜そっちか〜』と少し残念な気持ちになってしまった。

あのちょっと面白い方向のまま突き進んでたら全然好きな作品になってた気がする。まあ要するに、あの【利害が一致する展開】を突き進めてたら良かったんじゃないかということが言いたいわけだ。

また現状の''転''でもアイデア自体は面白いが、やはり先程も言ったようにある作品、『○○○○○○』という作品がかなり似た''転''の設定でより面白いものを既に作っちゃってるからどうしてもそれと比べてしまう。
(どちらの作品のネタバレにもなり得てしまうので完全な伏字にしたが、大丈夫な人はネタバレコメント欄にて作品名)

まあしかし、ちゃんと作ってはあるのでそれなりに好感度は高く嫌いでは無い作品なのも確か。

特に、序盤の主人公の老夫妻が居なくなってからの人形への接し方が好き。
それまでのジジババ達の異常な接し方が''フリ''になってるせいで、まあ主人公は普通の反応を示してるだけなんだけど面白い。

『きしょい』と言い放ち毛布を被せたり、気味悪いことが起きて椅子に軽くぶん投げて座らせたり。笑えた。

特別怖くないし特におすすめはしないが悪くは無い映画だった。