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ウィッチ(2015年製作の映画)
3.4
娘の背教は疑えど、依然神の存在は疑わず。


目に見えない神の奇跡を信じ、手を伸ばせば触れられる我が子を信じられなかった一家の悲劇的末路を描くホラー作品。
原題は『The Witch / The VVitch: A New-England Folktale』、直訳で『魔女/ニューイングランド昔話』といった感じか?

開幕早々、不協和音抜群の劇伴に眉間に皺が寄る。アリ・アスター監督の『ミッドサマー』で感じたものに似た不快感。
新たな住居の引きの画にもミッドサマー味を強く感じる。

エガちゃんの2作目『ライトハウス』でも各シーンに多くの暗喩が含まれていたが、デビュー作の今作でもキリスト教に関係する要素が多分に含まれている。
ただ『ライトハウス』に比べて、キリスト教に詳しくなくても何となく分かったような気にさせる演出が多く、作品の得体の知れなさに少し水を差してしまった気はしている。
しかしながら、原題の通り昔話をダークに仕上げたようなラストには感服であるし、エガちゃんの次回作にも期待が高まる仕上がりだった。

次回作といえば、エガース監督第3作目『The Northman』には今をときめくアニャ・テイラー=ジョイが再びキャスティングされるとのこと。
正直画像で見ただけだと個性的な顔立ちの方だなと思うだけだったが、今作『ウィッチ』と『ラストナイト・イン・ソーホー』でのアニャ様のお芝居を見て、人気な理由がなんとなくわかったような気がした。
静止画より動いている方が可愛いアニャ様に、私の心がjoy joyしておりますよ。