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ウィッチのslowのレビュー・感想・評価

ウィッチ(2015年製作の映画)
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舞台は17世紀のニューイングランド。敬虔なキリスト教徒であった父だが、信仰解釈の違いから周囲の信者と対立。父とその家族は村を追われように飛び出し、森で暮らすようになった。強い絆で結ばれていたはずの家族。しかし、コミュニティからの離脱によって彼らのそれはいとも簡単に綻びを見せ始め、ある事件をきっかけに白々しいものへと変わってしまう。

待ちに待ったアーニャ・テイラー=ジョイの出世作を観ることができた。本作の演技が評価され、シャマランの『スプリット』で主演に抜擢されたのだそう。納得の名演だった。彼女の存在感はレア・セドゥに近いものを感じる。心に突き刺さるというか、とても印象に残る演技ができる女優。
ジャンルとしてはホラーなのだろうか。しかし雰囲気はあるものの瞬間的なインパクトは強くない。どちらかと言うとじわじわと迫り来る…という感じ。日本のホラーにも似ているかもしれないが、既存のものに当てはめる必要もない。これは新しいホラー映画。
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