梨

ウィッチの梨のネタバレレビュー・内容・結末

ウィッチ(2015年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

うさぎはなに
パンズ・ラビリンスみたいだった。
原題のvvitchが伝承っぽさを出してていい。wがなかったらしい。
セイラム魔女裁判の。弟の病床でトマシンが魔女だと告発した双子がおかしくなっていたのがすごく魔女裁判に忠実だと思った。
お母さんの言うようにイングランドにいればなあと思った。宗教の云々で村を追放されて追い詰められた家族の間で魔女狩りが始まるのは、小さめのコミュニティの方が魔女狩りが過激だったっていうのを聞いたことがあるからなるほどと思った。
森とか双子とか山羊とか歌とか不吉なもののオンパレードでわくわくする。
魔女の解釈の仕方を色々に示してくれているかんじ。病気だったり集団ヒステリーだったり
あのシーンの、どれが事実の部分でどれが誰かの証言の部分なのかって考え出すとわからなくなる。
映像はとにかく絵画!素敵!
陰影が濃くて明暗がはっきりしてる。レンブラントとかルーベンスみたい。ルーベンスほど壮絶ではない。
とにかく人が綺麗!ブグローの絵みたいな白磁の肌。アーニャさん綺麗

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再鑑賞。(2021.5.5)
こどもの日に見る映画ではないけれど。
この家族が7人いることに気づいたのでメモ。7つの大罪は死に至る罪らしいので、みんながそれを犯したのかしら...赤ちゃんは、トマシンの「怠惰」の身代わり?
弟の口からりんご(知恵の実?)が出てくるの、すごい表現だなあと思った。
元のポスターに「Evil takes many forms」って書いてあるから、うさぎもヤギもカラスもみんな悪魔なのかな。もっといるんだろうな

初めて観た時から時々ずっとこの映画について考えてしまっていて、すごい映画だなあと思う。
梨