思ってたより良質なゴシックホラー。
魔女が信じられ平気で魔女狩りが行われてた17世紀、生きる指針として宗教が全てで何より信じなきゃいけないのは家族よりも信仰。
冗談でも悪魔的な言動をすればすぐに魔女として裁かれてしまうとか怖すぎ。
証拠もなく論理的でもないのに状況だけで魔女と決めつけられてしまう理不尽さは痴漢の冤罪にも通じる恐怖やね。
もう宗教とかめんどくさ。
これ、スーパーナチュラルな要素がまったくなくてもこの時代の心理ドラマとして成立してしまうと思う。
ラストに至るまでのロジックが巧いから本物の魔女が居ても居なくても成り立つ心理描写は見応えがありました。
疑心暗鬼になって家族が崩壊していく様は怖いし悲しい。
また寒々しい映像や閉塞感はなかなか重厚で良かったです。
主役のアーニャ・テイラー=ジョイ、スプリットでも思ったけど離れ目でそんなに可愛く見えんのにだんだん超可愛く見えてくるの不思議。
タイトルのWITCHのWがVVになってるのはもしかしてあの双子にかけてて、実は双子が契約してたって事なのかな?