『魔女』をテーマに、17世紀のアメリカを舞台に赤子を誘拐された家族が、次第に狂気の淵へと転落していく姿を描いた第31回サンダンス映画祭で監督賞に輝いたファンタジーホラー。
中盤から終盤にかけて物語は一気に加速していく。
今まで鳴りを潜めていたウィッチがその姿を現してくるからだ。
本作、魔女たちが ガチで次々と嫌がらせしてくるからタチが悪い。
『宗教的ヒステリー』では済まされていない。
本当に救いようがないストーリーで、思い出したのが【アンチ・クライスト】だ。
人間の根源の欲望=悪魔とこの2つは相性が良いと言うか、切っても切り離せないモノなのだろうか。
正直「魔女裁判」なんて、集団ヒステリーのせいだろうとか、軽く考えていたし、絵空事のように思っていたのだが、本作を観て「当時、その地域に住んでいて、そんな環境下にいたら、普通に加担してたんだろうな…」なんて考えさせられてしまった。
どこまでも救いの無い作品なので、そう言う『辛い』『深層心理からの恐怖』系が好きな方にはお勧め出来る作品だと思う。