信仰心の相違から田舎で家族だけの生活を選んだ父親。
赤ん坊の失踪を娘のせいだと非難する母親。
思春期で多感な弟。
山羊と話せると豪語し、生意気で減らず口の双子。
母親からは辛辣な扱いをされ、父親からは魔女だと疑われる娘。
そんな彼らを取り巻く、黒山羊、ウサギ、そして、不気味な森。
災いは魔女のせいなのか?誰が魔女なのか?そもそも魔女は実在するのか??
何か起きそうで何も起きない前半。
観客の興味が尽きかけた絶妙なタイミングで怒涛の展開に雪崩れ込む後半と、
92分を巧みに演出する田舎オカルトの傑作!
雰囲気としては『悪魔の追跡』に近いものを感じるが、こちらの方が宗教色が強い。
しかし、それを抜きにしても、森の映し方に代表されるように、心理的な恐怖の煽り方が素晴らしい!