かわとも

ウィッチのかわとものレビュー・感想・評価

ウィッチ(2015年製作の映画)
3.9
セイラムの魔女裁判、ピューリタンのアメリカ移住などなど、関心がある方ならば、入りやすい世界観。

宗教をベースにもった集団で、どのように結束が乱れ、疑心暗鬼が破滅へと導くのか、ということも描いているようです。

しかし、苦しそうです。何事も祈りと信仰。息子に自分は神に許されているのかと聞かれても、それはわたしにはわからないと答えなくてはいけない。それが常とはいえ。それは不安な気持ちを抱えて生きるでしょう。

森には何が住んでいるんでしょう?信者ならばわかっているはず。村から出るべきではなかったんです。

物語のあちこちに不吉なサインてんこ盛りです。黒いうさぎ。割れた卵。作物の不作。乳飲み子の失踪。ある本。

一番謎なのは、あからさまな黒い山羊。誰が選んだのかなぁ。ブラックフィリップを。

楽しそうに歌う双子。もう、わかっちゃったよぉ…。で、ラストはどうなるの?と、思いました。

女性性の解放とも取れる部分があるのですが、本来の意味とは別。

ヨブの妻になってしまったという妻の言葉に夫は何を思ったのでしょう?まさか、選ばれた神の愛を受けた者とか思ってないだろうな…と、ドキドキしちゃいましたが、懺悔するシーンがあったので安心しました。そこまで行ったら本当にヤバいです。おとーさん。

母親は娘の若さに嫉妬してるんですかね?と、感じさせます。何故か娘にだけキツイ。他の子とはあからさまに態度が違うんですね。そしてちょっとヒステリック。まぁ、生活苦しいし、末息子は居なくなるし散々ですから仕方ないか。

やはり、ヨブの物語もベースにあるのかなぁと思いました。
おどろおどろしい音楽と暗ーい画面。夜の明かりの感じと相まって、ムード満点な作品でした。