ウィッチの作品情報・感想・評価

ウィッチ2015年製作の映画)

The Witch/The VVitch: A New-England Folktale

上映日:2017年07月22日

製作国:

上映時間:92分

3.5

あらすじ

1630年、ニューイングランド。父ウィリアム(ラルフ・アイネソン)と母キャサリン(ケイト・ディッキー)は、5人の子供たちと共に敬虔なキリスト教生活をおくる為、森の近くの荒れ地にやって来た。しかし、赤子のサムが何者かに連れ去られ、行方不明に。連れ去ったのは森の魔女か、それとも狼か。悲しみに沈む家族だったが、父ウィリアムは、美しい愛娘トマシン(アニヤ・テイラー=ジョイ)が魔女ではないかと疑いはじめる…

1630年、ニューイングランド。父ウィリアム(ラルフ・アイネソン)と母キャサリン(ケイト・ディッキー)は、5人の子供たちと共に敬虔なキリスト教生活をおくる為、森の近くの荒れ地にやって来た。しかし、赤子のサムが何者かに連れ去られ、行方不明に。連れ去ったのは森の魔女か、それとも狼か。悲しみに沈む家族だったが、父ウィリアムは、美しい愛娘トマシン(アニヤ・テイラー=ジョイ)が魔女ではないかと疑いはじめる。疑心暗鬼となった家族は、やがて狂気の淵に陥っていく・・・。

「ウィッチ」に投稿された感想・評価

天狗

天狗の感想・評価

3.3
まず、とっても沈鬱で暗澹として重苦しい作品。

とっても敬虔すぎて我々日本人には着いていけないところもありました。

とはいえ、アニャ・テイラー=ジョイは注目女優なので、ということですが、彼女の主演作としてはこれが最初のようでやはりまだ「おぼこさ」が残っており、魔女と疑われ苦悩する生理の始まった頃の苦悩の少女を悩ましく演じています。

鑑賞中、些細なことなのですがとても気になったのが、家族の衣装でした。観た感じ当時の雰囲気なのですが、アップで映る衣装の縫製がどうみても現代風で、これってユニクロで売ってるんかいな?みたいな感じがずーっと気になって観てました。

あまりに強い宗教社会であるからこその魔女伝説は人間に様々な原因を見出そうとする欧州キリスト教社会、それに対して我々に日本人は人智の及ばない世界であることころの「自然」に様々な理由を求めます。

大きな価値観の違いがあり、とっつきにくい作品ではありますが、フォークロア・ホラー作品としてさっくりと観ることが出来ました。

アニャ・テイラー=ジョイの更なる活躍が期待されます。
Yuuka

Yuukaの感想・評価

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このレビューはネタバレを含みます

陰鬱で閉塞感が半端ない。
敬虔なキリスト教徒である一家。
敬虔であるがゆえに、潔癖で禁欲的。
そして敬虔であるがゆえに狂気に堕ちていく様はほんとに恐ろしい。。

赤ちゃんがいなくなったのをきっかけとして、家族が疑心暗鬼になっていく様子は恐ろしいけど、それを誘発する思いっていうのがあるんじゃないかと感じた。
まず、母親の娘に対する感情。
長女が子守をしてる間違赤ちゃんがいなくなったことに、責める気持ちはやっぱりあったと思う。これを機に母親の長女への当たりはキツくなっていく。
そして終盤で「弟を誘惑したでしょう!父親も!」というセリフがあった。村を追い出されて、家族7人しかいない閉塞した状況。美しく成長して大人と少女のギリギリ境界線にいる長女に嫉妬や恐れ、そういうものを感じてたんじゃないかなぁ。

弟が長女と一緒に森に入って行方不明になったり、ヤギの乳が血に変わったり…もしや長女が原因なのでは?と徐々に追い詰められていく出来事が重なってレールを作っていく。
超自然的な力が信じられていた時代、いかにして魔女が作られたのか?を現代の目で客観的に見る映画なのかと思ったら…最後の最後に悪魔が出てきたー!
魔女になっちゃったー!

ええっ!?マジで!?と思ったけど、ここで見方を変える。
悪魔は最初からこの長女の魂を手に入れるためにじわりじわりと仕掛けていたのである…。
ご近所さんと揉めまくり町内会で啖呵を切ったとうちゃんが引っ越しを決意するも、ノープランで僻地にやってきた為、作物は育たないわ獲物は仕留められないわで極貧生活まったなしになってしまうというせつないお話。
合わせて子どもは思春期を迎え不安定になるし、万能なはずの神様は助けてくれないし、山奥に住む野性味あふれるピープルはちょっかい出してくるし、とうちゃん万事休す!


奇しくも、先日観た『エクリプス』と共通するところが多かった。
幼い弟妹の世話、母に代わり押し付けられる家事、そんな中初潮も迎え不安定になる長女。
本作はそこに「親が宗教にドップリ」という要素まで加わるので、長女のストレスは計り知れないものに。

悪魔だの魔女だのといわれるものが生まれる背景には、色々な精神的肉体的抑圧が潜んでいるのだろうなと思うし、禁欲を強いられ協調性を重視され、少しでもルールに背き自分の意思を表そうとすると罰せられるような生活には耐えられる自信がないしわたしも、時代が時代なら魔女と呼ばれコミュニティからはじき出されるのかもしれない。
そして、処刑されるのは勘弁だけど、はじき出されること自体はありがたいかもしれない。

子どもがひどい目に遭う映画はできれば観たくないと思っているので、ちょいちょい停止ボタンに手をかけましたが、完走できてよかったです。
苦しくてしんどくて、最後には不思議なやすらぎを感じる、残酷なまでに美しい映画でした。
ユキミ

ユキミの感想・評価

3.0
不気味な世界観

アーニャさん、少女のような童顔フェイスだが、 大人っぽさ繊細さ危うさがあり魅力的
Rick

Rickの感想・評価

3.6
キャッチコピーから想像するようなストーリーじゃなかったけど、常に緊張感を張り巡らせて退屈させない。結構好き。
面白かった。

信仰に厚い家族が、その敬虔さ故に堕ちていく不条理。そして、結果として、父親の先見性の無さ、生活力の無さが元凶だったという悲哀は、結構ガツンときた。迂闊に、海外移住したいなーとか言うのやめようと思う。

シャマラン風な森の描写で始まり、突然エクソシストになって、最後はアルジェントで終わる展開は、好きな雰囲気。魔女の得体の知れなさも良い。そして、若い女優に酷いことするところもアルジェントマナーに沿っており、この監督、わかっている。
人の絆の脆さ、心の弱さを浮き彫りにした作品。歯車がほんの少し狂うだけで簡単に崩落する。
ジョーカーのあの台詞を思い出した。
“As you know, madness is like gravity...all it takes is a little push.”
スプリットのヒロインが可愛かったので、その出世作を確認のため鑑賞。こりゃ注目されるわ。ホラーではないが十分怖いし不気味。
かな

かなの感想・評価

2.2
難しくて理解できないところがたくさんあった。
ホラーだと思ってたけどそんなんではなくて、すごくリアルでゾッとする映画。
あや

あやの感想・評価

3.5
決して驚かせるホラーではないけど、じわりじわりと感じる怖さ。夜中に観たことをほんの少しだけ後悔するような…。


敬虔で厳しい信者が闇に飲まれていく様は恐ろしくて、神に忠実だからこそ家族であれどああいった形になっていくのは狂気だった。

史実に基づいているとのことで、魔女裁判にかけられる女性はああいう抑圧や疑心からくるのかなと。

森から帰ってきたあとの弟のあのシーンは非常に飲み込まれた。すごい。
恐怖と狂気を、静かでありながらしっかりと感じられた。
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