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「ウィッチ」に投稿された感想・評価

敬虔なキリスト教徒の生活にのっとった生活を送るため、村はずれの森の荒地に引っ越してきた一家が末っ子の赤ん坊の行方不明をキッカケに不可解な現象に見舞われるホラー。

ヤギの悪夢。

サンダンス映画祭で監督賞を受賞したロバート・エガースの長編初監督作品。
『スプリット』のアニャ・テイラー=ジョイ主演。

なかなかの問題作でした。
『哭声/コクソン』『マザー!』を彷彿とさせる人間の狂気と心の闇。
鑑賞前にはある程度心の準備をした方が良いかと思います。

17世紀のニューイングランドという、悪魔や魔女の存在が信じられ、信仰が強かった時代だからこそ起きた狂気の沙汰。
実際の民話を参考に作られたらしく、疑心暗鬼から徐々に狂い始める展開にリアルな怖さを感じた。また不協和音な音楽が怖い。

少女を魔女に仕立て上げるのが他人ではなく家族だというのはキツイなと思う。
銀のコップを巡るやり取りや、貧しさからもこの家族が最初から破滅に向かっていたのがよく分かる。

信じれば信じるほど些細な疑惑で崩壊する。それが信仰や形のないものなら尚更。

お兄ちゃんを囲んで祈るシーンとラストの異様さは衝撃。

神も魔女も生み出すのは人間。
セイラムの魔女裁判、ピューリタンのアメリカ移住などなど、関心がある方ならば、入りやすい世界観。

宗教をベースにもった集団で、どのように結束が乱れ、疑心暗鬼が破滅へと導くのか、ということも描いているようです。

しかし、苦しそうです。何事も祈りと信仰。息子に自分は神に許されているのかと聞かれても、それはわたしにはわからないと答えなくてはいけない。それが常とはいえ。それは不安な気持ちを抱えて生きるでしょう。

森には何が住んでいるんでしょう?信者ならばわかっているはず。村から出るべきではなかったんです。

物語のあちこちに不吉なサインてんこ盛りです。黒いうさぎ。割れた卵。作物の不作。乳飲み子の失踪。ある本。

一番謎なのは、あからさまな黒い山羊。誰が選んだのかなぁ。ブラックフィリップを。

楽しそうに歌う双子。もう、わかっちゃったよぉ…。で、ラストはどうなるの?と、思いました。

女性性の解放とも取れる部分があるのですが、本来の意味とは別。

ヨブの妻になってしまったという妻の言葉に夫は何を思ったのでしょう?まさか、選ばれた神の愛を受けた者とか思ってないだろうな…と、ドキドキしちゃいましたが、懺悔するシーンがあったので安心しました。そこまで行ったら本当にヤバいです。おとーさん。

母親は娘の若さに嫉妬してるんですかね?と、感じさせます。何故か娘にだけキツイ。他の子とはあからさまに態度が違うんですね。そしてちょっとヒステリック。まぁ、生活苦しいし、末息子は居なくなるし散々ですから仕方ないか。

やはり、ヨブの物語もベースにあるのかなぁと思いました。
おどろおどろしい音楽と暗ーい画面。夜の明かりの感じと相まって、ムード満点な作品でした。
からし

からしの感想・評価

3.7
ストーリー自体はシンプルだけど面白かった

舞台は17世紀のニューイングランド
心身深いある一家が村を追い出され、森の近くに移り住む
ある日ふと目を離した瞬間に末っ子がさらわれてしまう
疑心暗鬼になった残された夫婦と4人の子供たちは長女が魔女ではないかと疑心暗鬼になり始める…という内容

薄暗く不気味な雰囲気ながらじわじわと迫ってくるような恐怖
主演のアニヤテイラージョイもそうだけど長男のケイレブも呪われたところの演技はなかなか壮絶な死に様で良かった

魔女は存在するのかしないのかという疑問が解決するラストは見もの
終始長女目線で見てたので、生意気な双子や問題ありの両親と決別できて割とハッピーエンドじゃないかなと思わなくもないから不思議
taxx

taxxの感想・評価

3.3
人里離れて暮らし始めた一家。末の赤ん坊の失踪から始まる恐怖と疑心暗鬼。宗教色がとにかく強目。ホラー要素はそこまででもなく童話のような空気感。一人一人がもうなんだか狂気ある一家。暗すぎる節はあるけど画面が綺麗でヒロインは美しかった。
宗教観が強く、何故そこまでと思うが、そこらへんも引き込まれる映画でした。子供達の演技も良かった!でもこれってホラーなの?
SUPERTIGER

SUPERTIGERの感想・評価

4.0
親の心子知らず
ふう

ふうの感想・評価

4.0
アニャちゃんに会いたいが為に鑑賞🎬
結果、予想以上でした。90分間アニャちゃんの魅力がババババーンで、これはもうファンになるしかないな、でした😍

前半は弟くん👦の思春期と同じ目線でアニャちゃんの純粋なエロスに当てられてしまって、「こんなふわふわと同じ部屋で雑魚寝とかもう頭イカれてしまうわ!弟くんわかるよ!」
とぐっと力が入りつつ、ここからオネショタ版ヘンゼルとグレーテルが始まるのだと思うとわくわくが止まりませんでした😂

実際は…
キリスト教学をちゃんと履修しなかった自分に腹が立ちつつ、片手にスマホ、片手に聖書でいつでもググれる体勢確保📖

そしてそして、そんな宗教モチーフがわんさか出るなかアニャちゃんの魅力はノンストップです。スピリットより前なんですね、金髪いいよいいよ、と邪心しかない私はきっと地獄行きでしょう👿


そして、ラスト…
明言は避けますが、「大きくなったら魔法使いになりたいです♥️」と言い続け、今もまだ捨てきれない夢を追いかけている魔法少女未満な私としては大きくガッツポーズ!!
ここが失楽園じゃああ!やったねあにゃちゃん!!君と出会えた奇跡がこの胸に溢れてるよう!


でした笑
なかなかキリスト教やその歴史に疎い私には一時停止⏸️炸裂なところもありましたし、見終わってから頭のいい人たちの解説を読みにいってふむふむとする必要がありましたが、
何はともあれアニャちゃん可愛すぎ問題と弟くんへのわかりみ激しすぎ問題と双子がかわいいのに的確にうざい問題で、キャラクターを見るだけでも楽しい映画でした!
とりあえず今後もアニャちゃんはおっかけます✨
torakage

torakageの感想・評価

3.2
当時の魔女伝説の記録を当時の時代描写や言葉など”再現”したってところがミソなんだろうけど…。ホラーとしてはまあまあ。何となく日本っぽい感覚。
粗忽者

粗忽者の感想・評価

2.3
良さがあまりわからなかったです。悔しい。
 おとぎ話の例に漏れず、魔女や悪魔は、あくまでも人間のうまくいかない部分を受け持つための、いわば社会的な役割のようなものだと思っている。
 この映画は、描かれた通り魔女や呪いが実在するという立場か、それともそれらを借りて何かを描こうとしていると捉えるのか、2通りの見方ができると思う。個人的には、後者の方の見方をしてしまった。
 もともと脆弱だった家庭が、森への追放で基本的な生活基盤も失ったせいで、ますます家族の機能不全が加速してしまったのだと思う。
 枠の弱い家庭では、激しいきょうだい葛藤が起こると思う。インセストは時代的な部分を加味したとしても、子どもたちに起こるあれこれ、特にあの双子の様子は、不安定な家庭でよく起こる状況なんだろう。親の目が届かないが故に、誰がどこかで何をした(された)という、いわば足の引っ張り合いが起きてしまう。その根底には、親の愛情を争いあうサバイバル状態に陥ってしまっているということがあったのかもしれない。
 そういう見方をしてみると、抑圧されていた長女が、親きょうだいを象徴的に殺していき、泥沼のようなきょうだい、家族環境から脱する、成長の物語とも読める。魔女って、男性優位の社会に縛られなかった人たちとも言われてるし。
 魔女や呪いという形を借りた、ひとりの少女のお話なのかなぁという気がした。
 ホラー表現が、ぜんぜん空回りしてなくて、地味に気持ち悪いところも素晴らしかった。特に長男の死に際の表現は、単純ではなく、色々とウラを読み取れる、逸品なシーンだった。ただ地味なので、前半は眠気を誘う感じ。
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