ノリえもん

人魚のノリえもんのレビュー・感想・評価

人魚(1964年製作の映画)
3.5
空想を禁じられている架空の国が舞台の少年が助けた魚が、人魚に変身してしまったから、さぁ大変!

手塚治虫先生が管理社会を揶揄する短編アニメ作品🎬

これはよからぬ空想の産物だとして少年は逮捕され、強制的に空想する力を奪い取られてゆく。
管理社会の怖さと、そこからの脱出を描く物語は、たとえばテリー・ギリアム監督のSF映画『ブラジル』にも通じるテーマ!✌✨

「イマジネーション、空想する力。それこそが空を飛べない人間に与えられたすばらしい翼なのだ」

その人間本来が持つその翼が、管理教育によって奪われてしまうことの悲劇性を先生は告発している😠

この作品の生誕はちょうど「受験戦争時代」まっただ中!💦
「子供たちの個性を削り取って、平均化してしまう教育は違うのじゃないか」と🙌 手塚治虫先生✌

いま『想像力』の欠けた人達が起こす悲しい事件を見過ごすことはできない!!
ノリえもん

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