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必死の逃避行のJeffreyのレビュー・感想・評価

必死の逃避行(1947年製作の映画)
3.0
「必死の逃避行」

冒頭、ギャングの男からの電話が鳴った。深夜の倉庫、トラック運転手の男、仕事が倉庫から強奪した毛皮の輸送であることに気づく。倉庫の警備員、合図、計画失敗。今、頂上決戦が始まる…本作はアンソニー・マンが1947年にアメリカで監督したノワール映画で、この度DVDにて初鑑賞したが面白い。さて物語は、ギャングのウォルトからの電話で深夜の倉庫に呼び出されたトラック運転手のスティーブ。仕事が倉庫から強奪した毛皮の輸送であることに気づいた彼は、倉庫の警備員に合図して計画を失敗に終わらせる…とざっくり話すとこんな感じで、主人公を演じたスティーブ・ブロディが次々にトラブルに巻き込まれていく感じが非常に面白かった。しかも役者の名前と主人公のキャラクターの名前、苗字は違くても名前だけ一緒と言うのも笑える。それにしても軽妙のアクセントとなっている刑事の登場などが良くて、その刑事のラストに主人公のギャングのボス(幼なじみ)との対決をわざわざ演出してあげるのとか危険極まりないものをど素人にやらせなよってツッコミが観客からは入るだろう。なかなかユーモアがあって面白い。頂上決戦でラストの2人がクローズアップされるところはかなり印象的だ。
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