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レイプ・オブ・アナ・フリッツのTTのレビュー・感想・評価

2.0
人気女優のアナ・フリッツが急死し、彼女の遺体が病院の遺体安置室に運び込まれた。病院で働いている男とその友人2人は彼女を見にやって来るが、目の前に憧れの存在だった彼女がいるので、死姦を始める。しかし、ヤッてる最中にアナが生き返ってしまった。男たちは自分たちがしたことを隠蔽するために、死者だった彼女をもう一度殺すことに…。

インパクトあるタイトルと題材に興味を持ったので鑑賞。 死姦してたら腹上死ならぬ腹上蘇生しちゃって嗚呼どうしようなんていう一発オチを、いい年した大人が一生懸命長編にしようとした努力は買いたい。

最初は写メを撮る程度だったのが、胸を触ってからの死姦、最終的には殺人と段々事態が悪化していくのが楽しかった。

3人組の中で死姦をしなかった一番マトモな男が早い段階で死ぬため、残りはアホなチャラ男とイライジャ・ウッド似の気の弱い男しかいないので、彼らが“助ける”ではなく、“殺す”という選択肢を選ぶというのも分からないでもない。

さすがにアナもずっとじっとしている訳にもいかないのだが、死後硬直のせいで声はまともに出せないわ、逃げるにも這いつくばって匍匐前進するのが精一杯。観てる間中、彼女に対して不憫感しか伝わってこない。

だが、アナ・フリッツが生き返って以降は退屈。男たちが彼女を“殺す”のか“殺さない”のかという問答がずっと続くので、ストーリーに起伏がないのだ。そのため、話のテンポが亀並みにトロい。

また、男たちが死んだ仲間の死体を捨てに行くという場面は、見つかったらヤバいって感じが全く伝わってこず、全然スリリングじゃない。

そんな欠点以上に問題なのは、アナ・フリッツを演じてる女優が死姦たくなるくらいの美人に見えないこと。同じラテン系女優のペネロペ・クルスだったらまだしも、死姦というインモラルな行為をしてまでもセックスしてみたいというような女性には感じられなかった。アナを演じていた人自体は、演技も悪くなかったし、スッポンポンになったりと頑張ってたけども。

この映画って死姦してた死体が生き返った瞬間でもう終わってるんだよね。その後はなんかむりやり取って付けた感が若干ある。要は、死体が死姦で生き返る以上のサプライズがない映画。それってただの出オチじゃん…。

まぁ、こんだけ文句垂れても、アルバトロス映画の前ではそんなのは無意味なんだけどね。出オチ映画でも観てみたいという人はどうぞ。
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